自分の糸の終わりが見える?

ストリングスを見てまいりました。本日、ようやく旭川でも公開になりまして。朝一で見に行ったので先着プレゼントの栞もきちんとゲット。かわいいかわいいv得した気分です。


100席の小さなシアターで15人くらいでした。ん〜流石に少しマニアックな映画ではありますしねぇ。まあ、まだ初日だし。たくさんの人が見てくれるといいけど。
んで、本編感想。ネタバレなので反転してね。


話自体は割りとわかりやすいというか、外国の民族争い、王家争いの話においてはよくある内容な気がします。ただその世界が操り人形の世界っていうのがやっぱりすごい発想ですよね。
手の糸が切れたら手を交換する、天井がないから雨が降る中での生活。城門を閉めるのも上だけでいいし、牢やの構造もびっくりした。こういうこの人形達の世界観がなるほどなーと思わせるものが多くておもしろかったです。
人形達の動きが本当にすばらしくて、あれが人の手によって動かされてるってことを忘れてしまいますね。自分の意思で動いているみたいなんだもん。
印象に残ったのはこどもが命を授かるシーン。天から糸が降りてくるあのシーンはとても神秘的で綺麗だった。こどもを木で作っているシーンでは「これがどうやって動くようになるのかしら」と思ってたんだけど、まさかああいう命の授かり方をするとは予想していなくて感動しました。
ハルが泳いでこどもを助けるシーンもよかったな。あの泳ぎ方!すっごい!
ハルとジータのシーンはどれも好きでした。噂のラブシーンもよかったけど、そこに入る前に2人でいろいろ話しているシーンは映像も綺麗だったけど、セリフも綺麗なものが多くて絵本を読んでいるような感覚でした。


あとあちこちで言われていますが、ジーナはかわいかったねぇ。優香の声が本当によく合っていてまさにお姫様!って感じでかわいらしかった。とてもかわいらしいのに意思はしっかりしていて(流石、一国の姫だけあるよね)死んでしまったのはとても悲しかったなぁ。


ラクは見事な悪役でしたね。ジーナの水浴びを覗いてハァハァしてたり、蜘蛛みたいにあちこちに現れてハァハァしてたり、とにかく悪役だったね。どうでもいいけど、パワーアップしてすばらしいボディを手に入れたシーンは、ガラクの生い立ちを考えると悲しいシーンなはずなんだけど、私は「ガラクがマッチョになった!」とおもしろくて仕方ありませんでした。こういう感性、人としていかがなものか…


ハルは何も知らない、何もできない、箱入り王子のくせに、気持ちだけはいっちょ前で(まさにぷらいどの高い王子だよねぇ)でもそんな王子がだんだん強くなっていって、見事に戦い抜く様は大変かっこよかったです。
つよちゃんの声はハルにぴったりだったなー。渾身のラブシーンもとても綺麗でしたよん。つよちゃんの吐息にちょっと別のスイッチ入りそうになったけど、ぐっとこらえてストーリーに集中しました(笑)


戦の終わりに糸がどんどん燃えていくシーンは圧巻でした。手が落ちてたり首が転がってたり、戦争だから当たり前なんだけど、とても恐かった。争いって、切なくて悲しいですね。
あと、エリトのこども2人がかわいかったなー。僕のお休み鳥はどこぉ?っていうのと、絡まっちゃったーってやつ。エリト一家が全員無事だったのは何よりだが、エリトがハルを裏切るシーンは人間の根底にある綺麗で汚い部分を見せられたようで切なかったです。あの後、エリトとハルはどうなったんだろう。元のような信頼できる関係には戻れるのかなぁ。
ジーナも死んでしまって、決してハッピーエンドではないんだけど、争いの後にハッピーエンドなんてないんですよね。多くの犠牲の元で訪れたへいわ、それを守り抜いていくことが求められるけど、どれだけ時間が経っても犠牲になった人・物を忘れてはいけないんだよなぁ。なんだか悲しいラストでした。


こんな感じでいろいろ考えさせられたわけですが。
ハルの声にうっとりしたりキャーっとなったりうはぁ…vとなったりすることも忘れずに楽しみました。よかったなぁ、ハル王子。顔もつよちゃんにそっくりだし。
公開中にもう1回くらい行きたいなーと思うけど、これから色々忙しくなりそうだからどうかなぁ。DVDの発売も待ち遠しいな♪